2026年8月9日(日)、株式会社アジャイルウェア大阪オフィス「OpenStreetMap関西カンファレンス2026」が開催され、「水域マッピングことはじめ」と題して、boatmark の地図基盤で採用している OpenStreetMap (OSM) と、川や海といった「水域」を地図データとして扱う際の課題について発表を行いました。 OpenStreetMap関西カンファレンス2006 boatmark を支える地図技術について発表いたしました 発表では、次のような点をお話ししました。 陸上の場所には住所や各種タグが整備されている一方、川や海の水面には住所に相当する仕組みがなく、船舶関係者の間では「橋の名前+上流/下流・左岸/右岸」といった形で水域の場所を表現していること 実際の橋(堂島川に架かる水晶橋)を例に、水域・川筋・橋の構造・橋上の通路といった要素を、それぞれ適切なタグを使って OSM 上にどうモデリングするかという具体的な手順 船舶が橋の下を安全に通航できるかを左右する「桁下高」のデータについて、潮位の基準や測定方法・測定時期など検証可能性の観点から、そのまま OSM に取り込むことの難しさと、事業者間でデータを検証し合意できるスキームを形成することでオープンデータ化を目指したいという今後の展望 boatmark は、都市河川という GNSS 測位が難しい環境の中で船舶位置をできるだけ正確に可視化することを目指したシステムですが、その地図の土台には OSMの存在は欠かせません。 一般的な地図は、陸上での生活や移動を主眼に作成されているため、舟運事業者や水域利用者には使いにくい部分が多くあります。陸上目線と水上目線で大きな結節点となる「橋」に注目することで水域固有の話題に偏らないよう心掛けました。 当日は多彩な発表が行われました カンファレンスには関西を中心に遠方からの参加者も含め、約50名が参加されました。町内会運営への OSM 活用、原付ライダー向けナビアプリの開発秘話、AIと地理情報を組み合わせた取り組みなど、業種や立場を超えたさまざまな発表があり、最後にはパネルディスカッションで「OpenStreetMap がより一層活用されるためには」というテーマのもと、活発な意見交換が行われました。 boatmarkでは...