投稿

Code for Osaka にて boatmark™ の取り組みを紹介いたしました

イメージ
  2026年6月29日(月)、 株式会社アジャイルウェア (大阪府大阪市中央区淡路町4丁目2−13 11F)さんで開かれた Code for Osaka第78回定例会 において、LightningTalkのお時間いただき、boatmark™の取り組みについて紹介させていただきました。 ※ Code for Osaka は、「地域の課題をITで解決する」シビックテック活動をおこなうNPO法人です。エンジニア、デザイナー、行政職員、大学・学校関係者など、様々なメンバーが所属し、大阪の街をITの力でより良くしようと活動されています。 都市河川特有の「過密」と「死角」 当方からは、水都大阪における都市河川の舟運における社会課題を共有し、その解決策としてのboatmark™の位置付けや取り組み、また、 デジタルサイネージ などによる舟運データの活用事例などをご紹介させていただきました。 舟運事業者や水辺施設の関係者、乗船させるお客様だけでなく、こうして地域の方々にも広く課題や取り組みを知っていただくことも重要であると考えており、引き続きこうした情報発信の取り組みも進めてまいります。 なお、情報発信の活動において直接的に航跡データを用いる(データそのものが紹介対象となる)際は、デジタルサイネージと同様、個別事業として各社へのご連絡や対象除外申請を行えるよう注意いたします。

【予告】boatmark™ webの大規模アップデート(2026/08/12)について

イメージ
いつも船舶位置共有システム boatmark™ へのご理解とご協力、誠にありがとうございます。 このたび、現場の利便性と安全性をさらに高めるため、ウェブアプリの大規模アップデートを実施いたします。 アプリの構造を根本から見直し視認性と操作性を改善いたします。従来の操作感を尊重しつつ、「周辺の動静」をより直感的に把握できるデザインへと進化します。 📆実施時期 2026年08月12日(水) 午前中 から順次反映開始 ※アドレス(URL)の変更はありません。反映後、地図や画像が正しく表示されない場合は、ブラウザの「再読み込み(更新)」をお試しください。   ✨主な追加機能や改良点 状態キャッシュ(cookie)機能 ブラウザを開くたびに設定し直す手間がなくなります。  前回閲覧時の「追跡対象船」「表示レイヤ(船名・レーダー円等)」「画面更新間隔」の設定が保持され、再起動後もすぐに同じ環境で確認いただけます PWA (Progressive Web Apps) 対応 ご要望の多かった「ウェブアプリのインストール(アプリ化)」に対応いたしました。初回アクセス時に表示される「インストール」を選択すると、ホーム画面からワンタッチで起動できるようになります。アドレスバーが非表示になり、画面をより広く活用いただけます。 インストールは、スマートフォンだけでなくPCでも「アプリ」としてお使いいただけます。 画面を広く、情報量を多く 「画面を注視する時間」を最小限にするため、ダッシュボード等のデザインを微調整しました。  また、地図の縮尺に合わせてアイコンサイズが自動で変化するため、広域表示でも詳細表示でも最適なバランスで位置を確認いただけます。 処理の高速化と通信量削減 内部ロジックの最適化により、従来比で動作速度を最大約25%向上させ、通信量を約半分に抑制しました。。 ダークテーマの適用範囲変更 地図領域まで暗くすると夜間の視認性が損なわれるリスクがあるため、左右のダイアログウィンドウ(ダッシュボード、設定等)のみをダークテーマ対応とし、情報の読み取りやすさを優先しました。 ※適用中の航行ルール検知(実験的) 自船の現在地に応じて、適用される「 河川水上航行ルール 」や付近の注意事項(合流・船着場等)を詳細ダイアログに自動表示します。慣れない水...

航路モデルをver.20260618へとアップデート

 航路モデルデータを、ver.20260618へとアップデートいたしました。今回のアップデートでは、以下の修正と適用範囲が拡充されています。 神崎川:阪神高速湾岸線下流部 大阪北港:夢舞大橋東側 岸和田:地蔵浜周辺、貝塚大橋周辺 第二寝屋川:弁天橋周辺 将来的な航行ログの分析基盤構築構築、また次世代補正アルゴリズムの開発を見据え、航路の接続形状の修正や、河川幅情報のチューニングが中心となりました。 多種多様な船種に参加協力いただいているおかげで、船の大きさや用途によって航路の取り方や挙動の違いなども徐々に見えつつあります。引き続き、ログ記録と位置開示へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

「街の電波」を使用する実験を開始しています

都市河川という極めて特殊な測位環境において、衛星信号(GNSS)のみに頼るシステムには明確な限界があります。 特に阪神高速が巨大な「蓋」となっている東横堀川や城北川、高層ビル群に囲まれた道頓堀川では、電波の遮蔽や反射による位置情報の欠損は、boatmark™の構想当初から解決すべき「既知の壁」でした。 この技術的課題に対し、一部の端末で新たに「フェールオーバー(予備手段)」の実装試験を開始しました。 1. 衛星電波の限界を「街の電波」で補完 これまでの測位は、空が開けた環境を前提とした衛星電波が主役でした。しかし、上空を構造物に覆われた水域では、どれほど補正アルゴリズムを磨いても、信号そのものが届かない「空白地帯」が生じます。 今回の実験では、衛星信号が途絶えた場合に、周辺のワイヤレス通信(Wi-Fi)や携帯電話ネットワークの基地局情報を参照し、位置を補完する仕組みを導入しました。 GNSSが見えない場所で、街中に溢れる電波信号を活用するアプローチです。 2. 「情報の欠損」をいかに減らすか 現在までの実験により、以下のエリアで顕著な改善が確認されています。 東横堀川・城北川:高速道路の下に隠れた瞬間にアイコンが静止・消失する現象に対し、ネットワーク測位によって「おおよその航行位置」を維持し続けられるよう改善されます。 道頓堀川:ビル壁面での電波反射(マルチパス)によるアイコンの異常なワープ(飛び出し)や棄却を抑え、より安定した動静表示が可能になっています。 3. 途切れない「見守り」の実現に向けて boatmark™で表示できるのは正確なデータではありませんが、他船の存在という「可能性」を絶やさず表示し続けることが、安全を支える本質だと考えています。 この技術実装は、これまでシステムの機能が十分でなかった「死角」を一つずつ埋めていくプロセスでもあります。過酷な環境下でも現場で安心感を持てるシステムを目指し、実証データを元にしたアルゴリズムの改良を継続しています。 対応端末への交換のご案内 本機能の本格導入に向け、現在、対応端末への順次入れ替えを進めています。特に測位環境が厳しく、かつ通航量の多い道頓堀川・東横堀川を頻繁に通航される船舶を優先し、無償での端末交換にて対応させていただきます。 交換をご希望の事業者様、または自社の運航ルートでの効果を確認したい方は、お気...

船舶位置の「遅延」について

イメージ
管理者の方だけでなく、現場で舵を握る船長や船員さんからも「画面上の船の位置が少し遅れている」という声をいただくことがあります。 実は仕組み上、実際に存在した位置より「約40秒」の遅延(タイムラグ)が発生する可能性があり、これは開発当初から変わっていません。 現場の実情に即した「支障のない遅延」 この40秒という設計値は、堂島川の水晶橋や寝屋川の大川口といった、見通しが悪く特に注意を要する地点での「実際の通航時間」をベースに算出されています。 船が死角から現れ目視できる時間と、boatmarkが「周辺に船がいる可能性」を知らせるタイミングを照らし合わせた結果、40秒程度の遅延であれば、船長が「そろそろ来るはずだ」と心の準備をし、安全な行き会い動作(右側通航の徹底など)に入るための手がかりとして十分に機能します。 通信やバッテリーを節約しつつ、安全面の支障を最小限に抑えるバランスのうえで設計しています。 なぜ「40秒」かかるのか? 画面に船が表示されるまでには、3つの不可欠なステップを経由します。 船からの送信(約6〜7秒):端末が位置を測位し、データを送る間隔です。 システムによる位置補正(約2〜4秒):ビル影や橋の下で生じる測位誤差をフィルタ処理し、アイコンが陸に飛び出すなどの誤表示を防いでいます。現在、安全性を損なうことなくこの「フィルタ遅延」をさらに短縮できるよう、アルゴリズムの改良に向けた研究も継続しています。 画面の更新(標準20秒):ウェブアプリが最新情報を読み込む標準的な間隔です。この更新間隔は、アプリ内の「画面設定(歯車アイコン)」から最小5秒まで短縮でき、設定次第では理論上のタイムラグを約30秒程度まで抑えることも可能です。 これらが積み重なり、画面には「少し前の過去」が映し出されます。また、二隻がすれ違う際は、お互いの送信タイミングのズレにより、さらに1船分(約8〜11秒)の遅延が加算されて見えることもあります。 「可能性」を見る、という安全 boatmarkのアイコンは、ピンポイントの現在地を保証する「海図」ではありません。あくまで「周辺に船舶が存在する可能性」を知らせるシグナルと位置付けています。 「画面に映っていないからいない」のではなく、「もうすぐそこまで来ているかもしれない」という予測のために活用してください。最後は必ず、船長自身の目視確...